タンノイ・オートグラフを導入しました(その1.)

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(寝室に入れたオートグラフです。正面の壁がちょっと殺風景かな)

 先日、オーディオマエストロさんから某大型スピーカーを手放したい人がいるから、引き取らないかとのお話がありました。
 ベンプレ亭書斎はもう新しいスピーカーの置き場がありませんが、寝室用にその大型スピーカーを導入するのも面白いかなと。
 しかし、それなら昔、欲しかったタンノイオートグラフを買おうと思い直しました。

 オートグラフは私がオーディオを始めた18歳、浪人生の頃の憧れのスピーカーでした。
 私に限った話ではなく、このスピーカーはアラカン世代か、もう少し上の世代のオーマニの憧れのオーデイオ機材の代表で、JBLのパラゴンと並んで日本でもっともよく知られたビンテージスピーカーです。
 現在でも雑誌のマニア訪問記にはしょっちゅうオートグラフが顔を出します。

 オートグラフは五味康祐先生の愛機として良く知られたスピーカーで、当時(1960年代)の最先端、最高級のスピーカーの一つでオーディオマニアの憧れでした。
 しかし発売されてから既に70年が経たんとしています。
 現在ではオーマニよりクラシック音楽ファンや、ミッドセンチュリー家具を趣味とする人が使うスピーカーになっており、ガチのオーマニはオートグラフはもう使いません。

 マニア訪問記でオートグラフがしょっちゅう出てくると書きましたが、皆さんサブスピーカーとして、あるいは部屋の調度品として、もしくは若いころに使って、下取りに出すのも忍びなく、といった塩梅です。

 ガチのオーマニはマジコ、アバンギャルド、フォーカルのようなハイエンドに行ったり、デジタルを含めた業務用機材を縦横無尽に駆使したオリジナルシステムに進んだり、ウエスタンエレクトリックやクラングフィルムなどのビンテージに凝っています。

 私はややビンテージ寄りのマニアだと思うのですが、純粋に音楽を聴くためだけのシンプルでクラシックなシステムを寝室に一セット組むのも教養人みたいでカッコイイかなと。
 書斎でやってるビンテージ中心のマルチアンプシステム、入力系統も百花繚乱の飽食オーディオは、無教養な下品オーディオだと自覚していますからなw

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