ウエスタンエレクトリックロンドンのパワーアンプ、2058-CをGetしました(その2.)

(WE13aシステムのウーファー、ランシング415用に2058-Cを使用してみました)
2058Cアンプ、まずは素性を確かめるためにフルレンジで鳴らしてみましょう。
ベンプレ亭書斎のシステムはマルチアンプばかりなので、テスト用に重宝しているスキャンスピークの10㎝フルレンジに繋いで聴いてみました。
試聴はSACDで、イザベルファウストのバッハ「無伴奏バイオリンパルティータ第二番」、ヴァントのシューベルト「未完成」を使いました。
スキャンスピーク小型のバスレフなので低域に関しては判定できませんが、おおよその様子はつかめると思います。
まずS/Nは実用上、問題ありません。音の傾向は柔らかく深みのある伸びやかな音です。刺激的な傾向はありません。
業務用アンプなので、やや硬い音、キツイ音がするのではと思っていましたが、聴き疲れのしない上品な音です。
これは良質なパワーアンプだと嬉しくなりました。
さて、この大掛かりな業務用ビンテージアンプを何処に使いましょう。
バスビンシステム、ロンドンWEシステム、WE13aシステム、オイロダインシステム、何れもうまく鳴っていると自分では思うので、アンプ群を大きく変更するのはためらわれるのです。
当初はロンドンWEのシステムに入れようと思っていましたが、思案の末、WE13aシステムのウーファー、ランシング415レプリカ・ダブル+JBL4550箱に使ってみる事にしました。
WE13aシステムは100Hz以上をWE555+WE13a(レプリカ)で鳴らし、ドライブアンプにWE124Aを使っています。WE555の100Hz以下を切っているのは、音量を上げた時にWE555の振動板をトバさないためです(私は3回くらいトバしました…orz)。
WE555+WE13aは4KHz以上は自然に減衰していますので、ツィーターのカンノK-597をWE124Jでドライブし、補っています。
このシステムは100Hz以下を受け持つウーファーシステムが2系統あります。
1系統がランシング415レプリカ・ダブル+JBL4550箱で、是枝Lab.6L6パラp.p.にてドライブ、もう一系統がYL音響D-1250+LH-5(レプリカ)で是枝Lab.6550p.p.でドライブしています。
YL音響はWEとはかなり系列が違いますが、ランシング415はバスケットもコーン紙もロンドンWE2080A、アルテック515(A)によく似ていて、ロンドンWEのアンプで鳴らしても雰囲気は悪くないでしょう。
さらに入手したロンドンWEパワーアンプ、2058Cは6L6のパラp.p.ですからWE124と同じ系統とも言えなくもないです(WE350は6L6のWE版)。
早速繋いでみましたが、2058-CはWE124と比較するとかなりゲインが低いアンプであることが判りました(WE124のゲインが通常より高いのかもしれません)。
WE124A、124JのATTを絞ればバランスするのですが、そうするとプリアンプのボリュームを相当上げねばなりません。
プリのボリュームは全開が最も良いという人もいますが、自分はそうは思いません。システムのゲインが低いと音の躍動感が失われると思います。
2058-CをWE13aシステムに入れると、写真のように見た目は極めてバランスが良いのですが、ここは以前の是枝Lab.6L6パラp.p.に戻しましょう。
2058-Cが音の良いアンプであることは間違いありませんので、別な所で使ってみます。
実は少々計画がありまして…
8月末にはお披露目できると思います。
P.S.
415の片chに2058-C、もう片チャンネルに是枝Lab.6L6パラp.p.を繋いでヴァントの「未完成」の冒頭を鳴らし、オーディオツールスのサウンドレベルメーターで、スピーカーから出る音の音圧レベルを測定してみました。
2058-Cは是枝Lab.6L6パラp.p.より14.8dbゲインが低いという測定結果でした。
プリアンプと2058-Cの間に15db位ゲインのあるフラットアンプを挟めばイケると思いますが、ちょっと複雑になり過ぎるので止めておきます。
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