ハートレイ224HS一本を、心ならずも(?)入手してしまいました…

224HS表.JPG
224HS裏.JPG
(入手してしまったハートレイ224HS+後面開放箱です。キャビネットの足元の段ボールはまだ取り除いていませんw)

 ベンプレ亭書斎では過去にいくつかのサブウーハーを使いました。現行はバスビンシステムにBOSE AWCS-1、ロンドンWEシステムにエレボイEVX-180B+JBL4518箱、グッドマンAXIOM22にフォステクスCW200Dです。


 まだ手元に残っているのはエラックSUB2090、ナショナルEAS46PL80NA(ユニットのみ)。既に売却したものはガウスの18インチ(型番忘却)、エレボイ30W、ハートレイ224HSGです。

 この中で手元に残しておけばよかったと思うサブウーハーはハートレイ224HSG。
 このユニットは2013年に新品で入手した24インチウーハーですが、つい先日ハートレイは廃業しました。製作者が高齢になり、会社を畳んだらしいです。

 もう買えないとなると、余計に欲しくなりますよね。出物が無いかヤフオクを見ていましたら、自作箱に入った224HSが。

 私が購入していた224はフェライト磁石、グラスファイバーダンパーの224HSGでしたが、オクのブツはアルニコ磁石、ベークライトダンパーの旧型、224HSです。
 これエエナアと思いましたが、20諭吉は下らないだろうと。
 まあその、もう置く場所もないし、getできたらかえって困るし、などと中途半端な気持ちでチョットだけbitしていましたら、余り値段が上がって来ません。僅か9諭吉で落札、送料込みで10諭吉でベンプレ亭にお輿入れしました(^-^)/

 実はbitを入れた夜は大阪暁明館聖歌隊の新年会で、若い女性や、昔若かった女性と一緒にビールを飲みまくり、気が大きくなってたもので…ごめんなさい。

 いやその嬉しい事は嬉しいですが、ちょっと困ったかも。
 でも来ちゃったものはしょうがないですよねぇ。できちゃった婚みたいなもんで、おめでたいと思わないとねw

 届いたブツはキャビネット、サランネットともにかなりヤレており、キャビには傷もありますが、ナニ、この手のヤツは適当に古びていた方が貫禄が出て良いんですよ。

 ユニットのターミナルに電池を繋いで導通を確かめてみますと、ちゃんと生きていますね、大丈夫。これでもう返品不可だー。
 ただ、ターミナルの赤黒が逆で、赤を+、黒を-に繋ぐとコーン紙が後ろに引っ込みます。
 ここは前オーナー様も気づいておられたようで、バスケットにマジックで赤側に-、黒側に+と表記してありました。

 ユニットがアルニコなので減磁が心配ですが、たぶん大丈夫でしょう。アルニコ磁石の減磁は強い機械的な衝撃が加えられるか、長時間ハイパワーで駆動され、マグネットが高熱になった場合だけらしいです。家庭用ならまず大丈夫では。

 ただし、224HSは一部の映画館でも使われていました。
 1974年封切りのハリウッド映画「大地震」で映画会社が導入したセンサラウンド方式のサブウーハーには224HSが使われていました(※)。当時エレボイ30Wなどと比較検討され、224HSが選択されたそうです。
 日本にもかなりの数が入って、アルテックA4あたり(?)のサブウーハーに使われていた様です。

 以下WIKIの抜粋です。
 『センサラウンド "Sensurround" とは、 "Sense" (感覚)と "Surroud" (包囲)を合成した造語で、MCAとユニバーサル映画が共同開発した音響効果。サラウンドとは別。
 当時は通常4チャンネルだったサウンドトラックに、特殊効果音専用のコントロール・トラックを加え、専用スピーカーで低周波の音波を発生させて、観客が地震のような振動を体感できるというもので、実際に観客席そのものを振動させるわけではない。
 専用スピーカーは、約100kgのものを原則16個使用。その電力は、約2000Wにもなる[5]。「大地震」以降では、『ミッドウェイ』(1976)、『ジェット・ローラー・コースター』(1977)、劇場版『宇宙空母ギャラクティカ』(1978)で使用されたが、その後使われなくなった。テレビ放送やDVDでは、この効果を体感することはできない。2006年にシネラマ方式と合わせて本作のセンサラウンドが再現上映されている』

 もし、我が家に到着した224HSがこのセンサラウンドの生き残りなら減磁している可能性もあるのですが、まあそんなレアな事も無いでしょう。
 でも再着磁は可能ですから、減磁していたらしていたで面白いですよ。このユニットはセンサラウンド方式の映画館で使用されていたものだという事にしちゃいます。

 この224HS、使うならロンドンWEシステムのサブウーハーでしょうね。センサラウンドシステム・ベンプレ書斎版でどうかな?

 ロンドンWEの箱はアルテック210で、島根県益田市の映画館で使われていたものです。ロンドンWE2080Aウーハー、2090Aドライバー、2094Aホーンはイギリスの映画館か、そうでなければ名古屋近辺の映画館(中部地方はWEよりロンドンWEが優勢でした)から出たものでしょう。

 サブウーハーも映画館上がりなら想像が広がって楽しいじゃないですかw

 でもコレをベンプレ亭書斎に入れるなら、エレボイEVX-180B+JBL4518ペアを出さないと無理ですよ。
 今は玄関先で大きな体を小さくしてますぞ、ハートレイ224HSはw

(※)ハートレー224HSが使用された映画は20世紀FOXの「トラ・トラ・トラ!」でした。訂正します、ごめんなさい。

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