6月17日からあそか病院は院内処方になりました
(一部リニューアルオープンに伴いお花を頂きました。有難う御座います)
現在あそか病院(東京都江東区住吉http://hp.asokakai.or.jp/)は外来棟の改修中です。4フロアの外来棟のうち地下1Fと1Fの工事が済み、この部分だけリニューアルオープン致しました。
これに伴い薬局も改修、あそか病院を伯鳳会グループに組み入れた当初から考えていた、院内処方を開始いたしました。
最近は医療機関の75%が外来調剤を院内で行わず、院外処方箋薬局にアウトソーシングしています。
当初は厚労省が薬価差益経営を医療機関に止めさせるために始めた様ですが、患者様からコストが高くなる、わざわざ病院外の薬局に行くのはメンドウとあまり評判がよくありませんでした。
医療関係者からも、病院と調剤薬局の医療情報が共有されていない不安があるなど疑問の声が上がっていました。
院外調剤薬局の問題はここ数年間厚労省の審議会などで取り上げられました。
きっかけは日経メディカルの2014年ベンプレ親父の短期連載記事「院外処方やめました」https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/kojo/201407/537418.htmlではないかなとw
その結果、院内調剤薬局といって、病院敷地内、あるいは病院建物内に調剤薬局をテナントとして入れて外来調剤をアウトソーシングしても良い仕組みになりました。
医療法人は土地建物の賃貸業が出来ない法律がある(営利事業は不可)のですが、これを一部変更して病院が土地建物を営利企業に賃貸出来るようにしたそうです。
病院内には時々コンビニが入ってますが、コンビニの経営者は病院なのでコレと同じじゃないですよ。
院内処方箋薬局は病院と経営を分離する事が厳重に定められています。
それにしても、なんだかつい先日まで「かかりつけ薬局」とか言ってたのに迷走してますなーw
伯鳳会グループは一貫して院内調剤(病院の薬剤師が調剤し、病院の薬剤師が患者様に薬をお渡しする)を指向しています。M&Aした8病院は全て院外調剤でしたが、これで6病院を院内調剤に切り替えました。
患者様には院内調剤の方がおおむね好評で、院内を始めるとと外来患者様の95%程度が院内調剤を選択されます。
外来患者様の数も、過去の事例では20%から100%増えました。
やはり「早い(待ち時間が短い、院外に行く手間が無い)、安い(調剤料が病院の方が安いので同じ薬なら安くなる)、旨い(電子カルテなどで医師と薬剤師の情報共有ができるので安全安心)」は商売の王道ですね。
あそか病院の初日は、院外処方線の発行を希望された患者様は二人だけだったそうです。お薬待ち時間も概ね15分程度で上手く行っていますね。
伯鳳会グループの他病院(東京曳舟、大阪暁明館、赤穂中央など)から応援に来てくれた薬剤師、スタッフの皆さん、有難う御座いました。
あそか病院外来棟は今後2F、3Fの改修を行い、12月にグランドオープンです。それまで駐車場などでご不便をおかけしますが、宜しくお願い申し上げます。
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