EMT927stを導入しました(その2.)
(EMT927st用にGetした是枝式トランジスターフォノイコです。コロンビア、NAB、RIAAが切り替えられます。ゲインは60dbでEMT TSD15やデンオンDL103にベストマッチです。電源部は別シャーシに組んであります)
ステレオサウンドの昔の記事(vol.48)で、シベリウスの日本における第一人者、指揮者の故・渡邊暁雄氏がプレーヤーのブラインドテストを行っています。
ダントツがEMT930st、それ以外はドングリで、ソニーのPS-9X(フォノイコライザー内蔵のソニーの最高業務用機種、民生用に市販もされました)が少しマシかなという結果でした。
当時のLPプレーヤーはD.D.ばかりでアイドラー・ドライブの930は既に時代遅れでしたが、現役のオーケストラ指揮者を被験者としたブラインドテストによる音の評価は極めて高かったようです。
渡邊氏のテストには927は入っていませんでしたが、927と930を比べた人の話では、927は930とは比べ物にならないほど音が良いと言います。
コレじゃナニですか、気が遠くなるほど良いって事ですか?
いやその、音が良い機械は欲しいのですが、あまりにも定評が確立しているヴィンテージは、手に入れるのがどことなく恥ずかしくない?
例えばオートグラフやマランツ7やLNP-2Lとか、今から自宅に置くのは躊躇しちゃうじゃないですか。
それにその機材をあまりにも愛した先人がおられるときは、二番煎じになるみたいで、ナンダカナァ感もありますよねw
それでちょっと捻って、プレーヤーはRCA70C-1やDN308F、マイクロトラック740、コラーロ4T.200に行ったわけでして(ガラードT(B)なんか捻りすぎたかも)。
それにタンテの古物はもうやめにしようと思っていました。
マイクロトラック740はモーターを吊るすゴムの硬化で苦労しましたし、コラーロ4T.200はアイドラーに苦労しました。
TD124mkⅠだってプーリーのベアリングが鳴くので、定期的な注油と、こぼれた油のふき取りが欠かせません。
それぐらいヴィンテージを使うなら当たり前なんでしょうが、LPプレーヤーの全部が全部、しょっちゅうトラブっていたんでは気が滅入りますよね。
RCA70C-1は定期的な注油とネジの締め具合の確認をしておけば無問題、DN308Fに至っては、アーム交換後はノーメンテでイケてます。
この二台がベンプレ亭書斎で主役の座を譲らないのは音も音ですが、安定性が高いからです。
さて、EMT927st、苦労をしょい込むことにならなければ良いのですが。
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