EMT927stを導入しました(その1.)

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 (ついに逝ってしまいました…EMT927stです…)

 オーディオをやっている人、特にLP再生をヤル人で、ENT927を知らない人はいません。
 昔から、瀬川冬樹先生、山中敬三先生などのスーパーマニアが使用しておられ、音は極めて高く評価されています。

 マニアの方のオーディオルームに出向くことが最近はよくありますが、オーディオをやりつくしたようなベテランマニア氏の中の何人かは927を使っておられました。
 でも927、じっくり聴いたことはないのです。あまりにも定評ある機材なので、所有のマニア氏はワザと別なプレーヤーで鳴らされているような気がします。

 スッパイ葡萄なんですが、「もしかすると、音は大したことないのかもしれんなぁ」とも想像していました。でも世評は超高いし…
 本当のところはどうなんでしょうか。

 927はいうまでもなく、16インチターンテーブル、アイドラードライブの業務用LP(+SP)プレーヤーです。
 927の前身、R80の発売は1953年の様ですが(1948年、51年と書いたものも見ました)、当時は私の使用しているRCA(これはギアドライブ)の他にもフェアチャイルド、プレスト、ゲイツなど同様の16インチ・アイドラーの業務用タンテがいくつもありました。
 国産でもデンオンRP52、53がありましたね。
 どれもナカナカのタンテらしく、現在もレストアしながら使用しておられるマニアがおられます。

 しかし、EMT927はそれらのタンテと少し感じが違いますね。
 まず927には現行モデルの時代に、正式な輸入販売ルート(河村電機)がありました。
 さらに、雑誌にも盛んに紹介され、現行品が売られている間にオーディオマニアが使い始めました。
 特に瀬川冬樹先生、山中敬三先生のお二方が使われていたことはマニアに大きな影響を与えました。

 先ほどのRCA以下のタンテは正式な輸入ルートがなく、ディスコン後に事情通のマニアが古物を仕入れて、レストアし、一部のヴィンテージマニアに愛用されています。
 これに対して927は一般のオーマニはもちろんのこと、レコード鑑賞を趣味とする熱心な音楽ファンにも使われていますね。

 でもって、どうなったかと言いますと…
 他の業務用16インチ・アイドラータンテと比較すると、927は諭吉のゼロの数が一桁多くなってしまいました…

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