DECCA London RibbonをロンドンWEシステムのスーパーツィーターに(後編)
(アルテック210エンクロージャーの天板に敷いた松集成材に乗せたロンドンリボンです。2405よりデカいので存在感がありますが、20KHz以上を密やかにならしています)
ロンドンWEシステムの高域、もう一味欲しいなぁと考えました。
思い出したのはゴトーSG17Sにパラって使っているバットピュアでした。
バットピュアという小指の爪大のスーパーツィーターがTAKE-Tから売られています。これは20KHz~150KHzを再生しますが、能率は80dbしかありません。
これだけ能率が低いと、能率100dbを楽に超える映画館用システムでは何も聞こえないはずですが、これを付けると音に伸びが出て、つややかに聴こえます。
この上にバットプロⅡというモデルがあって、こちらは能率が100dbあります。こちらは既にお嫁に行きましたが、嫁入り先でも高評価でした(さらに上にバットマスターというのがありますが、コレは聴いたことがないです)。
コレを思い出して、2405に手持ちのバットピュアを取り付けようかなと工具箱を見ていますと…
そうだ、バットピュアの代わりにロンドンリボンを使えば良いんじゃないかな?と。
ロンドンリボンはバットピュアより10dbは能率が高いですし、高域の再生限界は公称25KHzですが、開発当時に計測できなかっただけの様で、さらに上(一説によると100KHz)まで出ているとか。
コレいきましょう。
ロンドンWEシステムは6.5KHz以上をマルチアンプで2405に入れてあります。2405のスピーカーターミナルから信号をもらい、1.0μFのフォステクスの箔巻コンを介して20KHz以下を6db/octでカット、バットピュアと同じような使い方でロンドンリボンをアドオンして鳴らしてみました。
試聴は100KHzまでの再生帯域があるSACDを使用しました。イザベル・ファウストのバイオリンで定番ですがバッハ、無伴奏パルティータ第二番です。バイオリンの独奏がなかなか艶やかでよろしい。
DECCAで再生されるのは20KHz以上だけ、しかも能率はメインのツィーター2405より20db近く低いので驚くほど変わるわけではありません。でもあると部屋の空気がきれいになったような音がします。
前回はロンドンリボンの音を高域のメインとして聴こうとしたために難しかったのでしょう。
このツィーターを高能率システムで生かすためには、バットピュアスタイルが正しかったようですね。
さあ、これでロンドンWEシステムも高域完成と行きたいですね。
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