ウェスタンエレクトリック・ロンドン2080-Aを導入しました(その4.)
写真はアルテック210エンクロージャーに仕込むため揃えた4発の2080-Aです。
さて、2080-Aに付いて少々。
と思いましたが、私が駄文を書くよりステレオサウンド社の名文をコピペします。
この文章は以前ステレオサウンド・オンラインに掲載されていた物ですが、既に公開が終了しています。
他の方のブログにも「ステレオサウンドより」と但し書きをして引用されていますので、私も引用させて下さいませ。ステサン、40年前から全号揃えてる愛読者ですし、以前に姉妹誌のホームシアターの取材も受けましたのでお目こぼしをw
『Western Electric London Receiver 2080-A
塗色と磁気回路に付されたハンドルを除くと、アルテック「515」と外観的にはあまり差異はなく、本設計は明らかに同一と思われる。しかし細部に目を移すと、バスケット(フレーム)の磁気回路への取りつけ方、マグネット・ストラクチャー、コーン・エッジの裏と蝶型スパイダー(ダンパー)の中に柔らかいウール繊維が詰められている、などの差がある。
それに重量が34ポンド(15.4kg)とまったく違う。カタログによるギャップの磁束密度は13200ガウス、ヴォイスコイル・インピーダンスは16Ωである。ただし、この「2080-A」にも、マグネット外形が「515」様の大型と、「803」様の小型のものがあるので注意が必要。後には「2080-F」というフェライトマグネットの製品まで登場した。
本機を1本から4本まで内蔵する低域バッフルとして、2081-A、2082-A、2084-C~Fの6タイプがあり、指で押したくらいではピクリとも動かないコーン紙(アッセンブリーで約48gと軽いが、頑丈な造りで、「515」用とは漉き方が異なる。低域共振周波数は55Hz)は、これらの低域バッフルに組み込まれると、イギリス人の英知を思わせる、気品の高い風格ある大人のサウンドをもたらす。
このヨーロッパ・トーンは、他では決して得られない味わい深いものである。
数十年にわたる長いオーディオ遍歴の果て、ついに理想とするこのシステムに巡り遭い、その間の苦労について目をうるませながら語った人がいる。
早速聴かせていただいたが、音楽を愛する「思い」に裏づけされた深い教養がありありと滲み出ており、めくるめく感動を覚えた。 人柄は遂に、音に反映するのである。』
この名文の後にベンプレ親父の駄文を繋げるのも気が引けますので、稿を改めます。
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